そもそもマネジャーは何をする?

管理職や係長、プロジェクトリーダーになったときは、自分のこれまでの仕事が認められて抜擢されたのだと思い、うれしくなります。

でもあなたはマネジャーになる準備はできていますか?

今回はそもそもマネジャーがすべきことを考えていきたいと思います。

マネジャーの役割について、事前に研修でどんなものか学んでいたら準備できているかもしれませんが、研修など無い会社の方が多いのではないでしょうか。

そのためこれまでの先輩の姿を参考に、あなたもマネジャーを取り組まれていませんか?

実際の私も研修無しで係長になりました。係長がどのような役割を担うのかわからないまま、先輩の見よう見まねで取り組んでいました。

それでも最初のうちは問題なく進んでいますので、仕事のやり方を変える必要性を感じることがありませんでした。

しかし、マネジャーになる前のプレイヤー時代と同じように仕事をしていることで問題が発生します。

  • 自分が率先して仕事をしているので、忙しく残業が増えた。
  • 部下の不平、不満に気付けていなかった。

プレイヤーとマネジャーでの役割は異なるため、同じように仕事をしていてはいけません。同じ仕事でよいならそもそもマネジャーは不要です。

マネジャーすべき仕事を理解して、仕事で成果が出せるようにしましょう。

①チームの目標設定

マネジャーがするべき役割の一つがあなたが所属するチームの目標設定です。

目標設定ですが、好き勝手に決めてよいわけではありません。

会社での目標は、まず全社目標として前年比売上110%、経費5%削減など目標が設定されます。

その上位目標を達成するために、あなたはチームの目標を決めて取り組まなければなりません。

目標を決める際のコツは、「目標と現状との差をいかに埋めるか」です。

例えば前年比売上110%を目標としたとします。

まず売上は何かを考える必要があります。

売上は「単価」×「数量」で計算できます。そのため売上を増やすには「単価」か「数量」を増やすことが必要です。

経費をいくら削減しても、売上アップにはつながりません。

「単価」を上げるには付加価値を付けたり、商品のラインナップを増やして価格帯を広くするなどなどがあります。

「数量」を増やすにはポイント還元や割引券の配布などでリピーターを増やす、〇点以上購入で20%引きなどより多く買ってもらう工夫をしましょう。

目標と現状との差を埋めるために必要な取り組みを考え、目標を設定しましょう。

②人と仕事の管理

これまでのプレイヤーとの大きな違いは管理です。

1.部下の育成

マネジャーになると、自分が動くのではなく部下に働いてもらい成果を出します。

そのために部下の育成が重要な仕事になります。

一人でやれる仕事には限界があります。

あなたが200%の力で仕事をするよりも、部下4人が60%の力で仕事ができるようになると合わせて240%になります。

あなた一人で成果を出そうとは考えず、部下を育成しながら成果を出せるようにしましょう。

2.仕事の管理

部下の立場では上司から仕事を振られますが、マネジャーになると仕事を任せる側になります。

仕事の規模や難易度、納期、注意するところなどを確認しながら誰に任せるか考えます。

仕事を誰に振るかはマネジャーの腕の見せ所です。

今の部下の実力よりも少し背伸びしたレベルの仕事を任せましょう。

仕事を任せられた部下は、自分にその仕事ができるか心配になるかもしれません。

しかしチャレンジして仕事をやり遂げることで部下の成長につながります。

部下が安心して取り組めるように、上司であるあなたはフォローをしっかりしましょう。

3.橋渡し

マネジャーになって部下ができても、あなたより上の役職の方がいらっしゃいます。

課長や部長であったり、社長になります。

そんなあなたには上司や会社の意向や指示を部下に伝える必要があります。

また部下からの不満や改善案、提案などを上司に伝えることも仕事です。

中間管理職となって、会社がうまく回るように橋渡しとなることも期待されています。

まとめ

マネジャーに求められるものは、これまでのプレイヤー時代とは異なります。

今までと同じように仕事をしていると、仕事で成果を出すのが難しくなります。

マネジャーの役割をしっかり理解し、少しずつマネジャーに意識を変えていきましょう。

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