仕事を自分でやってしまう人が、任せ上手になる4つのポイント

「この資料作成、定期的にあって手間だなあ。でも毎回ひと手間加えないといけないので、仕事任せにくい。」

マネジャーであるあなたはこんな風に考えて、部下に任せず自分で多くの仕事をしていませんか。

教えるのが面倒で自分でやった方が早いと考えて、自分でついついやってしまいますね。

今回はそんなあなたが部下に仕事を任せられるようになり、より成果を出せるようになるための記事になります。

1.なぜ自分でやってしまうのか?

①自分でやった方が早いから

部下に任せず、自分でやってしまうのは、

  • 早い
  • 確実

と考えてしまっているからです。

部下に比べてあなたの方が、経験も能力もあると思います。

部下に任せて仕事してもらうよりも、自分でやった方が確実に仕事をこなすことができます。

あなたが頑張ったら成果が出るので、わざわざ手間をかけて部下に仕事を任せようとはなりませんね。

②マネジャーの役割を理解していない

マネジャーに昇格したあなたに求められていることは何でしょうか。

プレイヤーとして、これまでよりも頑張って成果を出すことですか?

違いますね。マネジャーになったあなたには部下に仕事を任せて、成果を出すことが求められています。

部下に仕事を任せることで、あなた一人では到底できない成果を出せるようになります。

あなたはこれまでプレイヤーとして成果を出してきたことが認められて出世されたと思います。

もっとプレイヤーとしての仕事を頑張って成果を出したい気持ちがあると思います。

しかし考え方を変えて黒子に徹し、部下に仕事を任せて成果を出せるように取り組みましょう。

2.部下に仕事を任せないデメリット

①部下が成長しない

部下には簡単な仕事しか任せず、マネジャーであるあなたばかりが重要な仕事ばかりしているとどうなるでしょうか。

部下はいつまでも同じ仕事しかしないので新しい経験ができず、成長の機会が得られません

そうなるといつまでもあなたは部下に仕事を任せることができません。

部下にとって少し背伸びするような仕事を任せて、部下が新しい仕事を通じて成長できるようにしましょう。

②成果が出せなくなる

部下に仕事を任せず、自分でやっても短期的には成果は出せると思います。

仕事では毎年同じ目標を達成すればよいのではなく、目標を上げていく必要があります。

だんだん目標が高くなると、あなた一人では成果を出すのが難しくなります。

個人では目標達成が難しくても、部下と一緒に組織として仕事をすることで一人で頑張っていた時よりも大きな成果を出すことができます。

③疲弊する

部下に任せられないので自分で頑張る、成果があまり出ていないので残業してもっと頑張る。

あなたは仕事に追われ、部下よりも忙しく働き疲弊してしまいます。

疲れた体で仕事をしていると集中力が落ち、ミスが出てさらに状況は悪くなります。

仕事を任せず、自分でやる方が早くて楽だと思っているかもしれませんが、任せないことで長期的には悪くなる一方です。

3.仕事を任せるメリット

部下に仕事を任せることのメリットは

  • 部下が成長する
  • より成果が出せる
  • 負担が軽くなる

です。

部下に仕事を任せることで、部下は新たに経験を積み成長することができます。

部下が成長することでこれまであなた一人ではできなかった仕事ができるようになります。

よりたくさんの仕事ができることで成果も増えます。

一人ではなく、組織としてみんなで頑張るのであなたの負担も軽くなります。

4.任せ上手になる4つポイント

①目的・背景を伝える

あなたが仕事を任せられた場合、どちらの方が仕事に取り組むやる気が出ますか?

  • 「このデータを資料にまとめておいて」
  • 「今度の○○社での商品の説明の際に使うので、このデータの資料をまとめておいて」

後者の方が、具体的に資料の使い道がわかるので頑張ろうという気持ちになりませんか?

何のためにする仕事なのか、仕事の目的や背景がわかるとその仕事が自分ごとになり、主体的に仕事を進める気持ちになります。

部屋が普段散らかっていても、友達が遊びに来るとなると頑張って掃除しませんか。

散らかっている部屋を見られたくないので、キレイに掃除しますね。

目的が無いときよりも、目的があった方が物事に取り組みやすくなります。

②仕事を任せた部下のフォロー

仕事を任せたら終わりではなく、その後のフォローが重要になります。

相手が新人の場合だと1から10まで説明して見てあげないと仕事を進められません。

経験ある人だと最初に説明して、たまに進捗確認するくらいで大丈夫です。

いくら経験があってもまったくフォローしていないと、完成したときあなたの思っていたものと違うものができていた場合、やり直しが大変になります。

要所要所で確認して、仕事の方向性が合わせられると、手戻りが少なく仕事を進めることができます。

③長期的視点

部下に仕事を任せられない人に欠けているものは長期的視点です。

目の前の仕事をこなしていくなら、自分がやることで早く、確実にできます。

しかしそれは自分のことしか考えておらず、部下や組織としての成長を考えていません。

短期的には自分でやった方がいいに決まっていますが、長期的には部下に任せることが大切です。

部下に仕事を任せることで部下の成長につながります。

部下が成長すると、あなた一人ではできないようなより多くの仕事がこなせるようになります。

④マニュアル作成

「あなただけしかできない」属人化した仕事はありませんか?

プレイヤーとして仕事をするのではなく、部下に任せて仕事してもらうのがマネジャーであるあなたの役割です。

あなたしかできない仕事があるのは問題です。

誰にでもその仕事ができるようにするためには、マニュアル作成が有効です。

「マニュアル作成」と聞くと、手間に感じてしまうかもしれませんが、完璧な内容にする必要はありません。

70点くらいのものを作成して、仕事を引き継ぎながら部下にマニュアルを改良してもらいましょう。

マニュアル作成することで、あなた以外の人もその仕事ができるようになり、あなたはマネジャーの仕事に集中することができます。

5.まとめ

「部下に任せず、ついつい自分でやってしまう」という方は部下に仕事を任せるようにしましょう。

部下にうまく任せるために、

  • 仕事の目的と背景を伝える
  • 任せきりにせず、フォローする
  • 長期的視点で考える
  • マニュアル作成

といった点を押さえましょう。

部下にどんどん仕事を任せて、あなたはマネジメントに取り組んでください!

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